絶望の線引

 

0713

 

絶望しか感じられないまま生まれてきた子どもたちの、

その笑顔に希望を見るしかないほど絶望に溺れた大人たちの、

その大人たちの絶望が笑い声の隙間から漏れ出てくることを、

知っているけど知らぬふりをする少年少女たちの、

喉の奥に刺さった絶望を抜くために生まれたばかりの子どもたちは、

息を吸い込んだその瞬間絶望で肺を満たし、

ただただかすかな希望を求めたその手の先

希望はこれだけなのかと叫び

希望はこれだけなのだと宥める母

希望などどこにも無いと叫び

希望はここに在ると絶望の奥底から手のひらを掴まれる

私はそうして自らが

この真空の中の希望なのだと知る

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