160629

 

ずっとここにいるんじゃない

ここにいないわけでもない

あなたがただそうしてきたように

わたしもそうしているのよ

自由にものを入れられる 袋

その 袋 の中に 何 を入れよう

野菜を入れよう 果物の 皮を入れて 育てよう

気になっていた あの娘の 嫌がるものを 入れよう

そういった類の 神聖なものを 詰められるだけ詰めたい

掴むことのむつかしいものさえ 袋 ならば

ロゴス もしくは カルマ ゆえに 袋

袋には 貴方を入れることだって やろうと思えば 出来る 貴方の 自由 を奪わなければ ならないが

袋には 袋を入れることも 出来るかもしれない でも よしたほうがいい

袋に 袋を入れたら それは 別の宇宙につながって しまうから

いいかい 袋 は 貴方 のものだ

これから 何 を入れるか とても とても 慎重に考えたほうが いい

一度 袋 に入ってみても いいかもしれない

貴方が 自由 とは 何 だったかを

果物の 皮 になったつもりで

神様の 服 になったつもりで

大好きな あの娘 になったつもりで

そうしたら 袋 に入れるものは たいがい おのずと 決まるはずだ

さあ

時間が ない

なんなら 時間 を 袋 に 入れようか?

160604

 

風だよ見えるよあそこだよ

160508

たしかに昨日までは絶好調だった。

おかしくなったのは、昨日の夜、床に就いて、夢を見てからだ。

その夢はグレー、一色だった。手を伸ばした先は、グレーに包まれてしまう。

だがその夢は、同時に色んなことが起こった。

思い出したくもないことを思い出させ、忘れていた単語が口をついて出たり、折れ線グラフのように感情を操ることができた。

なんだか私の死ぬ場所はここなのかもしれない、と思った。

たくさんの光が、一粒一粒意思をもって降り、注ぎ、そして地面に打たれ消えていくその悲鳴を聞いた。

ここならあの人にも会えるかもしれないと思った。

顔が思い出せない。

顔。

足元が不確かな感触に包まれて、やがて溶けて消えた。

白いマグマ。

落下していく速度とともに、グレーが晴れ、闇の中を降下する。重力のような何か。

私はたくさんの光の一つとなった。

知っていた、グレーに守られていたのだ。私はもがき、グレーの場へ戻ろうとした。

グレーもまた、私を引っ張りあげた。この瞬間に感じたのが、愛だ。

愛はだがしかし、その一瞬だけのことだった。

私は再びグレーに包まれた。落ち続けるグレーとして。

真のグレーへ。それが私が今朝、この身に授かった、

輝かしいまでの絶望だった。

 

160430

満たされぬ相互性の 真っ只中の部屋でまるで

荒唐無稽な話を書いた 降臨していた穴2つ

不要な秩序を企てた 意地と闇が連鎖する

視界はとっくに嘘をついている

ただそれが見えないだけ 白い紙だし

上下にゆっくり移動する 近似値で勝負する

アブノーマルなセレモニーを

新しい礎 この場所で