160508

たしかに昨日までは絶好調だった。

おかしくなったのは、昨日の夜、床に就いて、夢を見てからだ。

その夢はグレー、一色だった。手を伸ばした先は、グレーに包まれてしまう。

だがその夢は、同時に色んなことが起こった。

思い出したくもないことを思い出させ、忘れていた単語が口をついて出たり、折れ線グラフのように感情を操ることができた。

なんだか私の死ぬ場所はここなのかもしれない、と思った。

たくさんの光が、一粒一粒意思をもって降り、注ぎ、そして地面に打たれ消えていくその悲鳴を聞いた。

ここならあの人にも会えるかもしれないと思った。

顔が思い出せない。

顔。

足元が不確かな感触に包まれて、やがて溶けて消えた。

白いマグマ。

落下していく速度とともに、グレーが晴れ、闇の中を降下する。重力のような何か。

私はたくさんの光の一つとなった。

知っていた、グレーに守られていたのだ。私はもがき、グレーの場へ戻ろうとした。

グレーもまた、私を引っ張りあげた。この瞬間に感じたのが、愛だ。

愛はだがしかし、その一瞬だけのことだった。

私は再びグレーに包まれた。落ち続けるグレーとして。

真のグレーへ。それが私が今朝、この身に授かった、

輝かしいまでの絶望だった。

 

160430

満たされぬ相互性の 真っ只中の部屋でまるで

荒唐無稽な話を書いた 降臨していた穴2つ

不要な秩序を企てた 意地と闇が連鎖する

視界はとっくに嘘をついている

ただそれが見えないだけ 白い紙だし

上下にゆっくり移動する 近似値で勝負する

アブノーマルなセレモニーを

新しい礎 この場所で

160425

160326

その三角を煮て焼いて殺せ

白い体操着を着た宇宙人がスナップショットを撮っている

全人格の30%が他人だという

競争に敗れた上司が母性に還る

静かな老人になりたい

山に登れと歌うコンシェルジュ 憎い

誤報がまるで役に立たない

ちょっとだけ夢を見たよ

明日になれば変わる机の位置を

記憶を頼りに元に戻そうとしている

160219